** SONG LIST (except Instrumental) ** 
1.  Drowned World(Substitute for Love)       11. Don't Tell Me
2.  Impressive Instant                               12. Human Nature
3.  Candy perfume girl                              13. The Funny Song (old country song)
4.  Beautiful Stranger                               14. Secret
5.  Ray of Light                                       15. Gone 
6.  Paradise (Not for Me)                          16. Lo Que Siente La Mujer 
7.  Frozen                                              17. La Isla Bonita
8.  Nobody's Perfect                                18. Holiday
9.  Mer Girl〜Sky Fits Heaven                   19. Music 
10. I Deserve It                                 

1993年以来のワールドツアー。欧州・全米、6ヶ国17都市47公演。 

会場　　 ：　The New Oakland Arena (サンフランシスコ近郊)
動員数　：　31,195人 (BoxScore ＄3,351,320)

会場前では、地元テレビ局などが取材をしていた。（San Franciscoページ写真参照）
Madonnaファッションを真似たファンやグッズを買い求めるオーディエンスで、開演前から賑わっている。

１９時に会場内へ。入り口でチケット半券を受け取った後、警備員による荷物検査。　
他の公演地では、荷物検査がなく、カメラもノーチェックと聞いていただけに、「デジカメどうしよう・・・」。
とりあえずリュックの一番下に押し込んだ。

割と大きめのリュックなので、黒人男性の警備員はその重さに怪訝な顔。
「やばい！取り上げられるかも・・・（Toshiの心の叫び）」。　
サイドにウーロン茶のペットボトルをつけていたら、
警備員　：　「What？」
Toshi     ：　「お茶・・・」日本語で叫んでしまった！
何度もリュックを持ち上げる警備員。そこで、「この重さはこれだよ」って意味で双眼鏡を出して見せた。
警備員は首を傾げながらも通してくれた。　ホッ。

左図は、全体席図。
僕の席は、９/５（１日目）ステージ左側１１９ブロック。（右図ピンク色部分）
２７列２番（ブロック最後列、通路から２番目）であった。
会場自体が小柄なこともあり、この位置でもステージ中央はかなり近い。

開演予定時間の２０時になった。会場の半分ほどしか席が埋まっていない・・・。
とっくに開演時間なのに、誰も急ぐ気配がないのには、「？？？」　僕には理解できなかった。
アメリカ人はマイペースなのか？　時間にルーズなのか？　

２５分ほど過ぎた頃、ほぼ満席となった。その時、ハプニングは発生！
隣の席の女の子（10代後半〜２０代前半くらいの金髪少女）が、なにやら話し掛けて来た。
「え、何？？？」と動転してしまったが、どうやら「，，somebody，，」　うーん、おそらく「誰かと来てるの？」みたいな感じだろう。　答えに詰まっていると、
金髪少女 ： 「Speak　English？」
Toshi       ： 「．．．Sorry」
金髪少女 ： 「Alright　Ok」
小心者のToshiには、これだけで胸がドキドキ・・・　

近くに友達がいたのだろう。少女のところにやってきたのはこちらも金髪の少女（以下・・金髪少女�A）。
２人の少女がなにやら相談をしている。　すると金髪少女�Aが話し掛けて来た。
チケットを交換してほしいというような素振りをしている。
英会話ができないのを察してのジェスチャー交じりのコミュニケーション。

どうやら友達同士で並びたいらしい。
「こんな開演間近に席動くの？」と思ったが、金髪少女�Aは「，，come back here，，」と言っているから、「気に入らなかったら戻ってきて」みたいなことかなっと解釈した。

金髪少女�Aは、なにを思ったか、英語が話せない僕に向かって、「Spanish？」　
おいおい、どう見たって、「この顔は東洋系だよ」と、心の中でツッコミを入れておいた。

急いで、チェンジした席を探す。「えーっと１８列目、１８列目２０番は・・・？」
すでに満席状態だから、「excuse me」 「sorry」 の連発で進み、なんとか見つけた。

「あっ！」　ステージサイドは、装置設定のため、１７列目からだった。ということは実質２列目！
めちゃ近い！！！　近くまで来た金髪少女�Aに「OKサイン」を出し、さあ、スタンバイ　ＯＫ！

**　９／６付　地元新聞では、前日のライブ・レポートが一面を飾った。記念に各紙を購入した。　**

２０時３５分。会場照明が落とされ、いよいよ開演！場内に歓声が飛び交い、ほぼ総立ちとなった。

照明セットが上昇し、ドライアイスの煙の中から、ステージ中央にMADONNAが登場！！！　
（第１幕 ： ファスナーの切れ目の入った黒のタンクトップ姿）
Drowned World、Impressive Instantと続く。Candy perfume girlではギターも披露。               
Beautiful Strangerでは、ステージ左側のステップにMADONNAが進んできた。すぐそこにMADONNA！
おもいっきり手を振り、「MADONNA！　MADONNA！」と叫んだ。 あっという間の第１幕。

この感動をどう言えばいいんだろう。　1987年からファンで３回目のライブだけど、こんなに近づけたのはもちろん初めて。ほんの数メートル先にMADONNAがいるなんて、現実なのに信じられなかった。

Paradise (Not for Me)では、衣装替えの為ステージには現れず。
スクリーンには振袖姿のMADONNAが映し出される。日の丸、武道をモチーフにしたクリップだった。
Frozenのイントロとともに、ステージ下からMADONNAが黒髪・黒の着物姿で登場。
（第２幕 ： 黒と赤の着物姿（海外ではGeisha styleと呼ばれている））
和太鼓による日本的サウンドとダンサーの群舞は、迫力満点！
赤の忍者風に着替え、Mer Girl〜Sky Fits Heaven。 宙吊りで飛ぶ！　今回のステージでのクライマックスともいえる演出！　
宙吊りになるのはMADONNAとダンサー２人。黒子が３本の綱を絡めることなく、巧みに操るのは圧巻。 
黒髪を取り、金髪姿に戻る。ライフルを撃ち放って、ステージ下へ。

日本のアニメ映像の後、ギターを持ってステージ右側に現れる。 弾き語りでI Deserve It。
（第３幕 ： ウエスタン・カウガール姿）
客席から白のテディベアがステージに乱入した（投げ込まれた）。微笑みながら投げ返すMADONNA。
Don't Tell Meでは、再びステージ左側でダンサーを従えてのカントリーステップ！
続くHuman Natureでは、ジャケットを脱ぎ捨てダンサーとセクシーな絡みが！ロデオマシーンも登場。
Secret。大好きな曲だけに、Liveで聴くことができて、あまりの感動から涙が止まらない。

（第４幕 ： 背中が大きく開いた黒のロングドレス〜パンツルック・・・エンディングへ）
Don't Cry For Me Argentinaのイントロ後、ステージ中央に設けられたボックスから登場。
サイドから見ているため、ボックスにスタンバイするMADONNAが見えちゃった。
La Isla Bonitaは、日本でもCMソングとしてご存知の方も多いでしょう。僕としてもファンになった1987年のヒット・ナンバーなだけに思い入れも他の曲以上である。夢中になって手拍子！もちろん泣いたよ！

ファン待望のHolidayからエンディングのMusicは、会場が一体となったのを感じた！
ステージ左側から現れたMADONNAは、ほんとうに輝いていた。
ラスト間近に再び、ステージ左側に！体中に寒気が走り、鳥肌が立った。こんな感動はないというくらい、夢中になって叫んだ。このときは絶対にMADONNAと目が合ったよ！（みんな思っているだろうけど）
パンチングポーズ後、闇の中へ姿を消したMADONNA。
【THE END】の文字がスクリーンに映り、「Thank You，Good-Night！」の掛け声で場内が明るくなった。

２２時２０分。ライブは約１時間４５分で終演。
日本(来日公演)では、味わえない本場の興奮を体験できた。

*Official Tourbookより。大判フォトのほか、ディスコグラフィも掲載されている。（11月リリースのベスト第２弾の告知もあった。（告知では10月リリースとなっている））

ライブ中のオーディエンスを見て感じたことは、日本とは楽しみ方が少し違うように思えた。　
「心からこのイベントを楽しもう！」という姿勢があるように感じる。
ツアーグッズのTシャツをその場で着たり。　開演前の場内警備員は厳しく整理していたが、開演後は観客といっしょになって楽しんでいる人も・・・
多くの観客が、ビールと皿いっぱいのスナックを持っている（かなりのボリューム感）。アルコールが入れば、やはりテンションも自然と上がっていく。

ちょっと首を傾げたくなったのが、ビールがなくなったらMADONNAが歌っているに、席を離れて売店に買いに行く人が多い。（２日とも）
「おいおい、MADONNAを見に来たんじゃないの？」

開演時間のズレで、帰りが遅くなってしまった。うーん、ホテルへの帰りが不安だ。
BART最寄駅から、ホテルまでは約１５分程かかるが、現地係員にも夜１０時以降の一人歩きは、危険だとアドバイスされていたため、Powell.st駅からタクシーを拾うことにした。

１本でも早く鉄道に乗るために、アリーナから、BART（コロシアム）駅まで小走りで急ぐんだけど、
欧米人の早足には追いつけず、思ったほど駅に着くのが早いほうではなかった。
（やはり足の長さではかなわなかった・・・。）
ホームには２２時３５分頃に上がったが、すでに鉄道を待つ人々や警備の警官で混んでいた。
２２時４５分過ぎ、鉄道が到着した。しかしRichmond行きだった。多少ホームが空いたと思いきや、どんどん人が押し寄せてくる。

コンサート会場で、アルコールを飲んでいた人が多いためか、陽気な人が多い。　コンサートの余韻に浸りながら、MADONNAの曲を歌う人もいたり。そんな中で一人でいるToshiは、かなり心細かった。

《早く、来ないかなあ。》　２２時５０分頃にようやく、Daly City行きがホームに入ってきた。
押し流されるようにBART内に入り、リュックをしっかり持ち、手すりにつかまった。地下鉄御堂筋線ラッシュを彷彿とさせる状況であった。

アメリカ人は、接触にかなり敏感だと思った。　BART内で少しでも体が触れたと思ったら、「sorry」 と声をかけてくる。　日本ではラッシュ時の足を踏んだり・踏まれたりは日常茶飯事だけど、この一言はやっぱり大事だと思った。

【左】 ： ９/５（１日目）のチケット半券（少女と交換した）　　【右】 ： ９/６（２日目）のチケット半券

２３時１０分頃にやっとPowell.st駅に到着した。上がったところにはケーブルカー乗り場がある。
運転しているが閑散としていた。
《早くタクシーを拾わねば・・・》　　なかなか止まってくれない・・・
近くの女性も必死でタクシーを止めようとしたが、なかなか止まらないため、かなり苛立っていた。

【夜は怖い】というのがインプットされているだけにじっとしていられず、少しずつ進みながらタクシーを拾うことにした。Powell.stを上がっていく時に、ケーブルカー乗客が手を振っている・・・

日系ホテルの近くでもタクシーを拾おうともしたけれど、見当たらず、かなり進んでしまったため、《もうホテル【Holiday Inn Financial District】まで歩こう》という気になった。

少し前を歩いている人や、すぐ後ろの人が「もしや。。。」と不安になる。
早足というか、小走りでホテルへ向かう。　なかなか近いようでホテルが見えない。
【バンク　オブ　アメリカ】まで来たときには、うっすら汗をかいていた。

ホテル近くには少し古びた商店が並んでいるので、周辺のごみ箱や、物陰から強盗が出てきたらどうしようとか考えただけで、怖かった。

パトロール中のパトカーと警官が近くの交差点にいたので、心持ち安心。
なんとか２３時半頃にホテルに無事到着。
ほんの１時間ほど前まで、MADONNAと同じ空間にいたんだなあっと思うと再び感動してしまった。　

 ９/６（２日目）は、会場上段２１２ブロック。
前日と比べたら、ステージからはかなり遠くになるけど、ステージ全体を把握できる位置だ。

《昨日よりは早く始まってほしい》と願いつつ、あっという間に２０時３０分を過ぎてしまった。

結局、２０時４５分に開演となった。
２段目のスタンド席のため、ほとんど座っての観賞で、じっくりとショウをみることができた。
ラストのHoliday、Musicは、この日も会場総立ちで、感動したよ。